The sky is limit.

北海道出身一人っ子の心の中にある想いを言葉にします。

世界は言葉でできている。

 

そういやこの前だいきさんがさゆりちゃんとのワークの時に好きな言葉として

 

「我思うゆえに我あり」

 

 

というデカルトの言葉が好きって言ってて、教育実習でそういや高校1年生に教えたなーってのを思い出して懐かしくなってた。笑

 

その時に

 

あ!これ立礼で話したい!

 

って思ったのが、

 

世界は言葉でできているシリーズ。

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この番組好きだったなぁー!

名言好きにはたまらん番組。

 

 

この番組のようにクイズ形式で紹介するのもありだけど、

今日はただひたすら名言の背景を紹介する。

 

 

「我思うゆえに我あり」

 

英語で言うと

 

I think so I am.

 

この文章をようこんなにもかっこよく訳した人がいるなぁというのもまた感動。

 

 

この言葉は

 

デカルト

 

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一瞬ターキーさんに似てる?笑

 

 

フランス出身の彼は

 

哲学者でありながら、数学者であり、科学者であったという天才。

 

 

この時代の背景をお話しすると、

 

 

教会の言っていることが絶対だった神中心主義の中世から

 

活版印刷等の技術進歩により教会の言うてることあってる?

という疑問が生まれ、人間中心主義にシフトし始めたルネサンス

 

宗教改革が始まっていくときですね。

 

 

そして、ある程度その考えが成熟し、

神や教会への信仰以上に人間が考えることの方が大事だと気づき始めたのが近代。

 

 

その中で代表的な哲学者がデカルトである。

 

デカルトの何がスゴイかというと

 

デカルトの前に出てきた哲学者ベーコンが神を信じなさいと言われてきた時代に

 

「いや、自分たちが経験したことで得た知識の方が正しいんだ。け」

 

ということを唱えたんです。

この時代では相当な過激発言。笑

 

 

しかし、デカルト

 

「経験が全てかな?その経験から得た知識は真理なのかな」

 

 

と疑い始めたんです。

 

そのために彼はありとあらゆるものを疑うようになりました。

 

「この経験は夢なの?現実なの?」

「この見えてる世界は私にしか見えていないのだろうか」

 

彼は様々なことを疑いすぎた結果、全てが存在しているかどうかわからなくなってしまいました。

 

彼が疑いすぎてたどり着いた答えが

 

何が存在しているかどうか、何が正しいかわからないのは今でも疑うことはあるけど、

この疑っている自分だけは存在していることを疑う余地がない。

 

ということで出てきた言葉が

 

 

「我思うゆえに我あり」

 

この考えが哲学の第一原理として今でも存在している。

哲学=疑うことのできない真理。

 

 

生きていることすらわからない感覚になったとしても、

 

疑っているこの自分は確かに存在していると思えた彼は

 

生きるのが少し楽になったんだろうなぁ。

 

余談ですが、

デカルトはさらに経験以上に人間が生まれながらにして持つ理性を大切にしようよと唱えました。

 

そう。感情や欲求に流されることなく、理性を持ち、自らの考えに基づき、行動する。

 

サルはご飯を食べたいときに食べる。

 

人間はご飯を食べたいときに良くのままに食べるのではなく、

 

明日の分を取っておこうだったり、

今は授業中だからご飯食べるのはやめよう

 

みたいに今だったら当たり前のことかもしれないけど、

 

それをできることが人間なんだと唱えた。

 

神や教会の支配を避け、

自分自身が自由な意志を持って生きよう

 

という考えもデカルトが教えてくれた。

 

なんかデカルトかっこいなぁ。

 

 

名言の時代背景や想いを知ることで

 

言葉の深みが増し、その人が好きになる。

 

 

 

 

このシリーズええやん!